インコの日記

さえずり、ドラミングなど

後ろ髪の引き具合

社会人になってはじめて、飲み会を中座した。理由はもちろん、今週末の親友の結婚式に向けてコンディションを整えるためだ。実はここ1か月ぐらい真剣に減量をしていて、途中旅行や不慮の事故による中断をはさみながらも、月2キロのペースで体重を減らしている。そして、一番の本番が今週末に控えていることもあり、月~金は何としてもマイナスペースを維持する必要がある。と、いうわけで、今日の会社の飲み会を1次会で抜けてきた。

それにしても飲み会を中座するのがここまで面倒だとは思わなかった。朝一出社したらすぐに課長から「今日お前は漬物しか食えないな!」と言われたし、飲み会中も「ビールを飲むな!」「てんぷらを食うな!」と周囲からヤジが入る。うるさいことこの上ない。おっさんたちはホイホイ飲むからそんな体になっているのだといいたくなるところを、せめてもの妥協点で頼んだハイボールでぐっとこらえる。好き好んで飲みが多い業界に入ったわけだから、こういったヤジはむしろ心地いいぐらいだけれども、いくら何でも当たりが強いし、ハラスメントと言われても反論の余地はないレベルだ。

極め付きは1次会から2次会への移動のタイミングだった。「お前は来ないのか?」とかならまだいいが、「もうダイエットはあきらめろ」とか、「いまさら無理だ」とかの罵詈雑言がポンポン飛び出す。上役からは「評価するのは俺だからな」といった、もうすべてが昭和な言葉まで飛び出す始末。平成を飛び越えて昭和がこの時代に権限していた。しかし、自分はこれに備えていくらか切り札を用意しており、

1.過去の飲み会は3次会までフル参加していたこと

2.先週ぐらいから1次会で帰宅する人間を集めていたこと

3.「最近頑張ってるし許してやるか」ぐらいは働くこと

何とかこの3つをフル活用して今日は逃げおおせることができた。

いや、それにしても、ここまで頑張らなければならない飲み会の2次会なんて、普通に考えたら行きたくない。それに引き止め方も雑なことこの上ない。2次会の誘い方も立派な仕事のスキルだと思うし、これこそ上司先輩の腕の見せ所だと思う。今夜ばかりはいかなくてよかったと、心の底から思った。