インコの日記

さえずり、ドラミングなど

そろそろ適量はわきまえた方がいい(失敗)

料理をするうえで一番わからないもの、適量。鍋一つ分の大損につながることもあるし、個性を引き出すこともできる魔法の言葉。何事も直感でどうにかする自分にとって、レシピの中の適量は自分の感性を図る物差しだ。レシピよりも自分の直感を信じて元の料理より美味しそうなものができた瞬間は、誰も知らない真実に自分だけが辿り着いたかのような気持ちになれて最高だ。優越感を味わいたいがためにレシピ内の適量を拡大解釈して調理することが自分は多く、そしてよく失敗する。

自炊をするようになってから3年ぐらいの経つので、冒険できる適量と守りに徹した方がいい適量の区別はさすがにできるようにはなったとは思っている。塩・醤油・唐辛子などは一発でバランスが崩れかねないので慎重に行くべきだとか、出汁とか薬味・ハーブといった味覚のメインにはならない分野には積極的に挑戦すべきだとか*1。ただ、いまだに分からないのが食材の適量で、今日はそこで失敗した。

そもそも、今日のレシピはスンドゥブで、出来合いのスープと具材を煮込むだけだから、どうやっても失敗しない。実際調理自体は難なく進んだし、煮込んでいる間に皿を洗うぐらいの余裕すらあった。ただ、出来上がって皿にスンドゥブをよそっているとき、つまりもうどうしようもないときに、失敗に気が付いた。明らかに量が多いと。

写真だとわかりにくいが器の直径は20㎝、深さは10㎝もある大どんぶりだ。

 

原因はわかりきっていて、空腹時にスーパーに行ったことと、食欲のまま具材を調達したことだろう。スンドゥブのキットには「豆腐半丁のほかにお好みの具材をどうぞ」と書かれているのをいいことに鶏もも肉を一枚丸々ぶち込んだ。そして、「半丁も一丁も変わらないだろう」と思い豆腐を倍量入れた。よくよくキットの箱を見返すと大きく2人前と書かれていた。もう、調理方法以外何もかもがおかしい。こんなはずじゃなかったと思いながら、一家全員を養えそうなほどのスンドゥブを30分かけて食べ終えた。

 

*1:案外味噌は挑戦しても失敗しない。八丁味噌を信じろ。