インコの日記

さえずり、ドラミングなど

料理よりも献立を決める方が大変だ

「今日のご飯何がいい?何でもいい、以外でね」これが母の口癖で、この一言が出るときは本当に何でも作ってくれる。普段は作ってくれない唐揚げも、明らかに面倒くさい牛の土手煮も、何ならアレルギーで母が食べられない蕎麦すらも、手間を惜しまず作ってくれる*1。その訳はいつも決まって「レシピを考えるのが一番手間だから」だった。

今になってその言葉の重みを実感できるようになった。献立を決めるにあたって必要な情報が多すぎることが想像以上に脳みそのメモリを食う。冷蔵庫のストックを思い出しながら、今日必要な栄養素を考え、それに必要な食材を複数選定し、その中から店頭在庫を探し、見つけた食材に見合う味付けを想定しながら、最終的には財布と相談して、かごに入れる。これだけで疲労困憊だ。食べるものが決まっていれば該当品を買って、終わり。そりゃ献立なんて考えたくなくなる。

今日は仕事で疲れていたこともあり、献立決定のためのメモリを割くことができなかった。スーパーに入った瞬間その情報量に圧倒され、ろくに頭が回らないまま店内を徘徊して、何も決まらないまま人並みに乗ってレジを通り抜けてしまい、結果的にサッカー台の奥に広がるフードコートまで流されてしまった。もう無理だ。すべてを諦めてフードコートのリンガーハットに吸い込まれた。

 

 

 

 

*1:蕎麦をリクエストするのは決まって父。アレルギーへの理解がないからそんな非道ができる